不妊症について

不妊症の治療技術は、日々著しく進歩しています。
20年前に初めてイギリスで体外受精が成功し、現在日本では、体外受精、顕微授精、凍結胚移植などが数多く行われています。

その後、体外受精は不妊に悩む夫婦の有力な不妊治療法として定着し、平成11年には11,929人の赤ちゃんが体外受精(顕微授精を含む)で生まれています。
現在は、年間の出生65人に1人に達しています。

当院では、平成16年7月より体外受精を行っています。
不妊症を主訴に来院された方は検査(ホルモン検査、卵管造影、精液検査、基礎体温など)を行い、体外受精の適応のある方(卵管閉鎖、精子が少ない、原因不明など)には不妊高度医療を行っています。
富山県では、体外受精を行う場合には、富山県より補助金
(富山県特定不妊症助成金)が給付されるシステムがあります。
各市町村にも補助制度がありますが、制度はそれぞれ異なります。
不妊症の歴史
1949年(昭和24年)に日本において初めてAID(提供された精子による人工授精)による赤ちゃん誕生
1978年(昭和53年)イギリスで体外受精による世界初の赤ちゃん(ルイーズ・ブラウン嬢)が誕生
            当時は「試験管ベビー」という言葉で広まりました。

その後、ルイーズ・ブラウン
は2002年3月に結婚し、2006年7月11日に自然妊娠していることが発表された。2006年12月21日に男の子を出産した。ちなみに、ルイーズの妹ナタリーも体外受精で誕生している。ナタリーは1999年5月、最初に子供を産んだ試験管ベビーとなり、「体外受精で生まれた女性は将来、健康な子供を産むことができない」というそれまでの懸念を覆した。

1982年(昭和57年)に日本において初めて体外受精による赤ちゃんが誕生

不妊症とは・・・
避妊しない期間が2年以上あり妊娠しない場合をいいます。
結婚し避妊をしないで性交を行うと、1年後には約80%のカップルが妊娠します。 この80%の多くは6か月までに妊娠しているため、1回の排卵あたりの自然妊娠率は30%程度。次の1年間で妊娠する率は10%で、3年目に自然妊娠する可能性は低くなります。そこで医学的には2年過ぎても妊娠しないカップルを不妊症と定義しています。               妊娠を希望される方は、早めに来院しましょう。(年齢も不妊症の原因となります)


Assisted Reproductive Technology