1992年5月に南砺市（旧福野町）にて整形外科専門有床診療所を開設し、整形外科専門医、脊椎脊髄病医、リウマチ専門医、スポーツ医として、この約30年間で数にすると数十万件に及ぶ診療と、数千例に及ぶ手術を行ってまいりました。

開業時には12施設ございました旧福野町の診療所も今では5施設まで減っており、このままでは地域の医療ネットワークに危機が訪れると考え、息子の医学部入学を契機に法人化を進め、2012年1月に医療法人社団に組織変更を行っております。

現在は息子が帰ってきたこともあり専門医資格の更新こそ止めましたが、現役医師として外来診療や手術を行うことで長年培ってきたノウハウを伝授しており、今後の地域医療の担い手として育つよう、引き続き指導を続けてまいります。

これからも地域の皆さまの安心を守るべく努めてまいりますので、今後ともご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

当院開院30周年の節目となる2022年に、地元南砺市に帰ってまいりました。

これまで石川県内を中心に、外傷治療を軸として様々な整形外科疾患に関わってきた経験と知識を活かすことで、地域の皆さまがより元気に、より笑顔で暮らすためのお手伝いができれば幸いです。

整形外科ではお薬や注射、手術などのイメージが強いかもしれませんが、それ以外にも様々な治療方法がございます。
その一つがスポーツ選手を中心として欧米で広まっている「体外衝撃波治療」で、スポーツによる腱障害を抱えた10代の方でも気軽に受けられる治療方法です。当院では2022年より導入しており、慢性的な筋肉の痛みにお困りの方にもお勧めできる治療方法ですので、今後の活躍に大いに期待しております。

骨が徐々に弱くなってしまう「こつそしょう症」はご高齢の女性に多く、その結果、骨折を生じると歩く力が衰えたり、自宅での生活が困難となる危険性がありますので注意が必要です。骨折するまで症状に気が付かないことも多いため、「こつそしょう症」の啓発や治療による骨折予防も整形外科医の大きな使命と考えております。

患者さん一人一人の思いに寄り添った治療を一緒に考えていけましたらと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。