行灯のケンカ                       平成19年撮影
 上より、左方の行燈から、 浦町と上町、 上町と横町、浦町と七津屋、 七津屋と横町 

 ケンカ(引き合い)は上町通りで2日深夜、11時ころから行われる(5年ほど前から早くなった)、ただ、天候、行
灯の進行具合によって変わりえます、11時15分〜午前1時45分というのが記憶にあります。
 下り行灯(北向きに並ぶ)の(19年の並び順、年によって変わります)辰巳町、浦町、横町を、上り行灯の新町、
上町、七津屋が通りすぎるとき、 相手の山車、吊物を壊す。外形の竹、木を掴んで引きちぎる、蹴り壊す、下り
行灯は台棒を振って進路を阻み、上り行灯も台棒を振り噛み合った横棒を押し返し、進路を開け通りすぎる。 御
蔵町は下り行灯の後ろに並ぶが、中立でケンカはしない。
 福野町の昔の町並みは今より通りの幅が狭く、すれ違う時にどうしても引っかかった、そして2カ月もかけて作っ
た俺らの行灯に引っかかった、道を半分開けてるのに通れないのか、とケンカが始まったのが伝統になったのだ
ろうか。 富山県下に 「ケンカ」で名高い祭は、高岡市伏木「けんか山車」と、富山市岩瀬「岩瀬曳山車」があ
る、これらは港町の気性を現す激しいもので、両者とも正面からのぶつけ合い、伏木は3〜5回ぶつけ合い、岩瀬
は押し合うものだが、山車が壊れることはなく、 小矢部市津沢の夜高祭は、正面から数回ぶつかり、相手の吊
物を壊す。
 福野の様にすれ違いざまにケンカする、人が相手の山車に手、足を出す、あの高さに登って壊し合うのは珍し
いのでは。 あの高さに登っても、下は人の頭で黒く、白いのは警察のヘルメットだけ、高さを感じないし、相手の
行灯が横に並ぶと下を見る隙間が無いぐらい。 オーバーに言うと、この時のために行灯を作ってきた、1年がある
ようなもの。
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