2018年10月
終末期ケア委員会の取り組み
ふ く の 若 葉 病 院
終末期ケア委員会
T.目 的
1.終末期が迫ってきている患者さんが、限られた時間の中で死を受け入れ、苦痛を取り除き、安らかな死を迎えられるように尊厳を守って支援する
2.家族が心おきなく悲しみを表すことができ、悔いのないお別れができる場や時間を提供し、心が癒される終末期ケアを援助する。
U.取組内容
1.死期の迫った患者さんが心安らかに、その人らしい生き方を全うする。そして我々医療人は患者さんの尊厳を守り、可能な限り希望を叶える。
1)住み慣れた我が家へ帰りたいと願う患者さんの思いを叶えるために、病院車に看護師と委員が同乗し、
酸素ボンベや吸痰器を携帯し最後の外出を支援している。
2)安全を確保しながら、一口でも食べることが出来るようにターミナルドリンクや食べ物の提供、
また看護師が見守りながら家族の持ち込んだ好物を食べてもらう。
2.家族の心情を思いやり、悔いを残さないで見送れるように援助する
1)家族だけでは対応できない、病院だからこそ出来る終末期の外出支援を実施した。
2)家族の願いをかなえるために、病室での結婚式を実施した。
3.これらの活動を富山県医学会などで発表し、2017年7月発行の広報誌「わかばの〇」38号に掲載している。また病院エントランスの掲示板でも発表している。
終末期の外出への患者さんや家族の願い(抜粋) | ||
・庄川の桜の花を見たい | ||
・家の仏壇に参りたい | ||
・鮎が食べたい | ||
・家で好きなものを食べさせたい | ||
・ずっと家に帰りたいと言い続けていたので、 妻が連れて帰りたいと願った |
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・病状の進行状態からラストチャンス | ||
亡くなられる8日前の笑顔 | ・娘がずっと心に秘めていた外出への願いをかなえた |
V.最後に
当院では病院全体で早くから終末期医療に取り組み、委員会活動も病院全体に定着している。
今後も当院で最期を迎えられる全ての患者さんやご家族に「人生の最後をふくの若葉病院で迎えることが出来てよかった。」と言って頂けるような終末期ケアを行いたいと思う。そして、患者さんが主役であり、寄り添うご家族の心が癒されるような終末期ケアを行い、より信頼される病院づくりを目指していきたいと思います。