はじめに

褥瘡検討会を発足させ様々な活動を行ってきたが、アンケートの結果職員の理解、関心度は低かった。そこで、院内教育に取り組み、成果を得たので報告する。

褥瘡検討会の活動（H14年度）

１．全入院患者の褥瘡発生　危険度チェック・・・・・（大浦のスケール）

２．高度危険者の表示

３．褥瘡経過評価・・・・・（PUHP−Oｈura)

４．栄養アセスメント

５．情報の共有化・・・・・（院内掲示板)

６．フローチャートの作成

７．褥瘡ニュースの発行

８．ズレ防止の工夫・・・・・（ベットのマーキング）

ズレ防止の工夫　　（ベットのマーキング）

院内教育の内容

１．フローチャートについての研修会

２．褥瘡ケアの体験学習・・・・・（少人数制）

• ギャッジアップ時のズレ

• 体位変換枕の当て方

• 体圧測定方法

３．褥瘡処置の見学

結果

ズレ防止マーキングの理解

高度危険患者表示の理解

体験学習後の理解度

ギャッチアップ法

体位変換枕の使用方法

体圧測定方法

体験学習では、ズレが簡単に起きること、体位変換枕の不適切な使用及び同一体位による苦痛が理解された。

褥瘡処置の見学では、深さのステージ分類が理解され、　褥瘡予防への関心が高まった。

考察・結語

全職員が研修会に参加したことで褥瘡ケアに対する関心度、理解が高まった。その結果、介護職からステージ�Tでの報告が増え、早期治療につながっている。今後もケアの向上をめざして研修を続けていきたい。