平 成 3 0 年 6 月

医療安全への取り組み

ふ く の 若 葉 病 院
 セーフティマネージャー部会

「ふくの若葉病院」では医療安全文化の構築には接遇との関係が大切と考えております。
平成28年度より、医療安全と接遇の関係をテーマに研修を行なっています。

平成28年度の研修については広報誌「わかばの〇第35号」をご覧ください。


平成29年度の医療安全研修の紹介

前期研修は「コンフリクトマネジメントを学ぶ」−相手の思いを引き出す会話の進め方−
 研修参加者数 89名 参加率 90% 参加対象者 全職員

後期研修は苦情対応から 学ぶ医療安全 と 接遇接遇プロジェクトと合同開催
 研修参加者数 95名 参加率 96% 参加対象者 全職員




前期研修について


研修方法

研修では、提示された場面事例をプロセスレコードの形式で振り返り「考えや気づき、必要と考える行動」などをグループワークで検討


研修目的

1、病棟や他の現場など、患者や家族と職員が接する様々な日常現場で『ケアとしての対話』を成立させるという概念で捉えることが出来る。
2、「誰でも、いつでも、どこでも」活用できるコミュニケーションモデルとして身につけて、様々なコンフリクトに適切に対応し、医療安全意識の高い風土を築くことが出来る。



『ケアとしての対話』=医療現場でのトラブルや出来事などで傷ついている全ての人(患者や家族だけでなく医療者も含む)の言葉だけでなく、心の中の深い想いに気づき、引き出す技法。

期待できる研修効果

自分と相手の関わりの場面を後から思い起こし、再構成することで実践しているときの自己の無自覚な傾向を認識する。
援助者として必要な判断や行動を学び、次の実践に繋ぐことが出来る。


職員の声

自分には思いつかない意見が聞けて、グループワークの良さを実感した。
特に看護・介護以外の方の感性が参考になった。



後期研修について

当院の接遇委員会では、毎年患者さんとそのご家族に対する「満足度調査」を実施しております。平成29年度の調査では、我々職員に対するご意見・ご要望に相当する回答が寄せられました。中には苦情となる前段階で真剣に対応をしなければならないと感じるものも多くありました。
そこで、全職員にその意見を紹介し、対応について考えるとともに、トラブルのない安全な療養環境を一緒に考える機会とするため、研修会を企画しました。


研修目的

1、苦情対応の意義を理解できる。
2、苦情は貴重な情報源であると捉えることが出来る。
3、具体的な対応を学び安全の確保やサービスの質の向上に結び付けることができる。


後期
研修の詳細については広報誌「わかばの○41号」にて紹介しています。
満足度調査の結果は接遇プロジェクトのページにて紹介しています。