2)適応 |
卵管閉鎖の場合は、自然妊娠やAIHをしても妊娠は不可能です。 体外受精の適応となります。 |
AIHを行ったが妊娠に至らない。 |
Assisted Reproductive Technology |
体外受精 |
IVF-ET:In Vivo Fertilization -Enbryo Transfer |
不妊の原因にもよりますが、タイミング療法や人工授精などを行ったが妊娠しない場合に体外受精という手段を用いることになります。
1)体外受精・胚移植とは・・・ |
3)体外受精・胚移植の順序 卵巣刺激→採卵→培養(受精)→胚移植→妊娠判定 @ 卵巣刺激 1個の卵子が受精し妊娠に至る確率は決して高くありません(自然条件でも)、また、体外での受精という条件も受精と妊娠の確立を低くする可能性が十分に考えられます。 体外受精では、ホルモン剤(HMG製剤)を使って卵巣を強く刺激し1度にたくさんの卵子を得るように努めます。こうすることにより受精の確立を高めるわけです。 卵巣刺激から採卵までは、基本的にロングプロトコールで行っています。 卵巣の反応が悪い場合にはショートプロトコールで行います A 採卵 卵子を得るには現在では主に次のような方法をとっています。軽い麻酔を行い膣より針を刺し、卵胞(卵子の入っている袋)に針を穿刺し卵子を吸い採卵します。体外受精では卵巣を刺激した結果、両方の卵巣に多数の成熟卵胞が存在しできるだけ多くの成熟卵子を採卵します。 B 培養(受精) 得られた卵子を顕微鏡で確認し、良い条件を備えている(成熟している卵子である)ことをチェックし、卵子と精子(洗浄した元気な精子)を10〜20万/mlの濃度に調整し培養液中に合わせて受精を待ちます。 C 胚移植 受精が成立し卵割(受精卵の細胞分裂)が確認されると、この受精卵を膣の方から子宮の中に入れます。これが胚移植です。 また極力良い条件をつくるために、卵採取日より毎日プロゲストン製剤(黄体補充)の注射をします。これは子宮内膜の状態を良くし着床しやすし、受精卵が育ちやすくするために行います。 D 妊娠の判定 採卵日より2週間(妊娠4週)経過すると妊娠しているか否か、尿の検査でわかります。妊娠反応が出て更に1週間後(妊娠5週)に超音波検査で子宮の中に赤ちゃんの袋(胎嚢)があるかを確かめます。採卵から4週間(妊娠6週)たつと、小さな胎児の影と心臓の拍動が確認されます。 |