低用量ピルについて
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ピルとは?
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあり、月経はこのホルモンのバランスによって起こっています。月経開始とともにエストロゲンが分泌され、排卵が起き黄体からプロゲステロンが分泌され約14日間で月経が起こります。
この2つのホルモンの合剤がピルで、エストロゲンの含有量によって高容量、中容量、低容量に分けられています。低容量ピルの特徴としては、生理的なホルモン周期に合わせた量が含まれており排卵を抑制し避妊効果を発揮する、使い方が簡単、性交の違和感がない、費用が安いなどがあります。
「ピル」という言葉は錠剤という意味ですが、経口避妊薬として一般に広く用いらてれいます。
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副効能(避妊以外) 月経周期が規則正しくなる
月経痛の軽減
月経量の減少
ニキビ・多毛の改善など
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副作用
血栓症・・・血液循環を悪くし、血栓症を引き起こす頻度が高くなると報告されており、
特にタバコを吸うひとに起こり易くなると言われています。
むくみ・・・中容量ピルに比べ、太ったり、浮腫(むくみ)んだり、吐き気がしたりするのは少ないです。
肝機能異常など
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飲まない方が良い人
ピルを飲んで気分が悪くなったことのある人
乳がん、子宮体がん、子宮頚がん、子宮筋腫の人
原因不明の性器出血のある人
血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害にかかっている人
35才以上
タバコ15本/日
抗リン脂質抗体症候群の人
4週間以内に手術を予定している人、術後2週間以内の人
産後4週間以内の人、長期間安静にしている人
肝腫瘍のある人
脂質代謝異常のある人
高血圧の人
妊娠または妊娠しているひと
授乳中の人
思春期前の人
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当院では、1シート\2,500にて処方しています。
(保険適応はありません) |
内服開始前には、検診(子宮ガン検診、乳がん検診、肝機能)を受けることを勧めています。
また、内服開始後も定期的に検診は受けましょう。 |
緊急避妊ピル |
コンドームが破けた、外れた、ちつ内射精などで避妊が失敗した場合には、72時間以内にノルレボ錠をを内服します。
ただし成功率は100%ではありません。
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