上の写真が 立山山頂レピータ JR9VQ 439.12Mhz 標高 3000m の設置場所の全景です、13/09/23 ご来光直後の写真です、 三角点(社務所左側の少し高い所)の標高は 2991.6m です、頂上の社殿(標高 3003m)の直下の標高 3001m 位から写した写真です、 立山一帯は国立公園に指定されていますそんな関係で色んな規制が掛かっています、そんな中に JR9VQ は今日も元気に動作してます。
上記写真の場所 JR9VQ の設置場所です、地図 A、 又は 地図 B、北アルプスのど真ん中です、 有名な黒部第四発電所のすぐ西側です、そこが立山です、写真の左側が黒四方向(長野県方向)、右側が富山県方向になります、新潟県の糸魚川 上越 妙高方面が見通し、 長野県の大町 松本方面が見通し、富山県は呉東方面(東部)と呉西方面(西部)の一部は見通し、標高 3000m となれば 360°見渡せます、 遠くは富士山 南アルプス 中央アルブス 北アルプスの全ての山々は晴れていれば良く見えます、そんな環境に位置するレピータなんです。
- JR9VQ に行くには、富山市から電車か自家用車で立山駅(有料駐車場有り)まで行きます、そこでケーブルカーで美女平まで登り、そこから低公害バスで立山黒部アルペンルートを走り室堂(標高 2500m)に到着します、ここからが歩きになります、立山駅からここまでの所要時間は接続時間を除いて 約1時間位です。
- 今回は工事と言う事で工事用の 4No の車両で立山駅から 4Km 先の有料道路桂台ゲートから立山黒部アルペンルートに入ります、このゲートからは観光バスと事前に許可書をもらっている工事用車両しか入れません自家用車は入れません、室堂までは 28Km ですが約 50分 位は掛かります、そこからは歩きです。
- 写真は室堂から歩きで約 1時間の一の越し(標高 2700m)からの眺望です、ここからが急に坂がひどくなりかなりの勾配を登る事になります、立山山頂までは標高差 300m を登る事になります。
- 一の越し(標高 2700m)からはかなりの急勾配を登ります、標高差 300m 登るのは大変です、両手を使わないと登れない所もあり大変きついです、ただ小学生でも登っていますので頑張って登ります。
- 一の越し(標高 2700m)から立山山頂(標高 3003m)までは約1時間掛かります、歩きで室堂から 2時間 で立山山頂(室堂から標高差 500m)に立つ事が出来ます。
- ご苦労様でした、室堂より約 2時間 で、立山山頂(室堂から標高差 500m)(標高 2991.6m 三角点)に到達しました、写真の様に絶景です、左が社務所、右が山頂社殿(標高 3003m)です。
- 右側が黒四長野県側で、左側が富山県側です、社務所は昭和 40年 に建造されてます、また山頂社殿は 8年前 に再建されてます、総けやき作りですがかなり傷んでます、自然の風雪の物凄さが伝わります。
- 登りきった所に三角点が有ります、写真はそのプレートです、プレートの横に実際の三角点が御影石と言う感じで有ります、皆さんそこで写真を撮ったりしてます、その景色とプレートを見て感激してます。
- 立山山頂三角点標高 2991.6m 横 2m の所に、案内図 360° のパノラマ図です、内容は回りの山の名前 見える町の名前 河川の名前等表示されています、地表に台を作りそこに埋め込まれています。
- 社務所の右側に JR9VQ の ANT が有ります、ANT は GP ですが雰囲気としては富山県よりも長野県東京方向(南東方向)に良く飛ぶ様な感じの設置になっております、富山県は距離的に近いですから余り影響が有りません。
- 社務所前はシーズン中は登山客で満員になります、その右側の一角に 1.5m 四方 x 2m高 のが台がベースになり ANT が立てられてます、が台の中に付近の石2tを入れて倒れない様にしてます、風速 50m/s の風が吹いても OK でした。
- JR9VQ の ANT です、1m のが台 x2 段の中に 6m のポールが入り、その上部に特殊金具の上に 430Mhz の GP が乗っています、もう一方の方には雷避け装置が 2段 に装着されています、詳しくは下記写真、また GP からの同軸は金属パイプに入れて下までシールドされてます。
- 6m のポールには急角度のステーが 2段 取って有ります、上のステーは FB (フラットバー、平鉄)を使い、下のステーはアングルを使ってます、急角度でステーを取っているのは積雪時にステーに力が掛からない様にする為です。
- 写真ではが台等が錆びてますが、メンテナンスでは錆びを落として亜鉛系の塗料を塗ってきました、昨年塗ったのがかなり効いてましたので期待できる塗料です。
- 雷避け装置の詳細、2段 に GPに対して 90° の金属パイプ 2本 を配置してます、これにより通常の直撃以外の雷は防ぎます、レピータ本体にダメージは与えません、ただ落雷に付いてはこれ以外に対策を一杯施してます、標高 3000m の世界では徹底的に落雷対策をしないと ANT はもちろんレピータ本体も一発で吹っ飛びます。
- なを今の ANT は冬期用の ANT で、春から秋へはもう少しゲインの有る ANT にしてます、正確に言うと ANT の天辺で標高 3000m 位(冬期用)です、春から秋用で天辺で 3004m 位です。
- ANT から来た同軸は直下の BOX でプリアンプを通り、レピータ本体に同軸で接続されてます、ここを1Fとすればレピータ本体は B1 と言う事になります。
- 落雷対策はノウハウが必要なので、管理者は落雷対策のプロです、ただ今まで壊れて停波したのは落雷以外の原因が多いです、様は全て 1点 アースされています。
- そんな標高 3000m に位置しますので、電気は来てませんが朝と夜のみ社務所に 45Kwh のデーゼル発電機 x2台(A、B 有りどちらか 1台 が朝夜のみ動作、日中夜中は停止バッテリーで全て動作(社所内の使用電気照明等も))の内1台が回りそれに頼って動作しますが、発電機が回っていない時には、バッテリーで動作してます、バッテリーは発電機が回った時に充電します、大容量のバッテリー大量に使っています。
- ANT は社務所右側にが台の上に 6m のポールの上に載せてます、レピータ本体は社務所の中に設置してます、その辺の詳しい内容は、立山山頂レピータ JR9VQ 公式 サイト をご覧下さい。
- 全ての物資資材荷物等は室堂(標高 2500m)のちょっと下のヘリコブター基地(天狗平付近)からヘリコブターで荷揚げされています、ゴミ等の廃棄物も全てヘリコプターで降ろされます、そんな関係で社務所で売られている飲料の高いのもお判り頂けると思います、近くの山小屋も全てヘリコブターを利用してます、全てヘリコブターで荷揚げされた物です。
- 上記の様に、今までのレピータ関連の機器機材 バッテリー ANT ANT が台 工具 メンテナンス機器機材等全て、ヘリコブターで荷揚げした物です、メンテナンス時期には事前に、ヘリコブターに荷揚げしてもらいたい物を指定の場所に持って行って、事前に立山山頂社務所に荷揚げしてもらってから、後日メンテナンスに行くと言う事になります、自分で持って行く物は、自分の着替え等の本人の物ばかりです、それでも 2泊3日 となれば 7-8Kg をリックに入れ背負って登る事になります、慣れてないので大変重く空気も薄いので余計に大変なんです。
- 自然環境は最悪です。
- 雷は下横上から落雷します直撃で ANT は溶解しますがレピータ本体は壊れないように落雷対策をバッチリしてます。
- 風は最大 50m/s の風が吹いても倒壊いないように対策してます。
- 降雪は稜線の関係でそんなに積雪は有りませんが ANT ステーは FB とアングルを使って急角度で設置してますが雪の重みで曲げられます。
- 温度は最低 -40℃ 位は普通に下がります。
そんな過酷な状況で動作してます、だから毎年何度かメンテナンスしないとすぐに壊れて動作しなくなります。- 今回は 13/09/21 から 13/09/23 の 2泊3日 で ANT の交換、が台の塗装、同軸の交換、レピータの調整と多岐に渡り 2人 で頑張ってメンテナンスして来ました。
- 立山山頂レピータ JR9VQ 439.12Mhz 標高 3000m 超広域レピータです、標高 3000m級 の高い位置に設置してます、 ご利用は歓迎します、毎年苦労してメンテナンスをして動作させいてる、日本で一番高所に有るレピータなのです。
過酷な条件のもとで冬場毎回何かが壊れ春にメンテナンスします、そして秋に止めます(止めない年も有ります)、そんな関係でレピータの運用ルールを厳守してお使い下さい。
コールサインを正確に言って下さい、リポート交換を言って頂ける事を望みます、TEST 送信は 1回 で判りますから何度もしないで下さい、またお話は短時間でお願いします。
非常に広範囲(47 都道府県及び外国からのアクセスが確認されてます)に飛びますので他の方が使いたいかも知れませんし、管理者及び関係者は 24時間 ワッチしている事を自覚して利用して下さい。
- もう一点思う事、レピータ使用後に「レピータを使わせて頂きありがとう」と言っていらっしゃる方がいますが、それは不要です、
私はそんな事言った事は有りません、レピータは誰でも使って良いです、ルールを厳守して使用頂ければそれで良いです。
1. 立山山頂 3000 m JR9VQ LIVE Camera 北側 剱岳方向。
2. 立山山頂 3000 m JR9VQ LIVE Camera 南側 富士山方向。