メガネ合わせ説明のページです。
メガネを必要とする眼の状態には病気のための保護めがねを除き、近視・遠視・乱視それと老眼(老視)があります。病気(糖尿病、白内障、角膜の病気など)でも一時的に近視傾向になったりしますので、眼科で診察の上、メガネの処方箋を書いてもらいましょう。
 メガネ合わせについて
メガネ合わせでは当然その眼にあった度数を決めるわけですが、それだけではなくメガネの使用目的を考慮して合わせます。処方箋ではその他、両眼の幅を記載します。レンズの種類や着色について、顔の大きさや鼻の高さの差によるメガネ枠の選び方の指導もいたします。特に小さなお子さんのメガネではずり落ちやすいことが多いので注意が必要です。
 メガネ合わせの順序
  1. 屈折と角膜曲率を検査します。
  2. 視力を検査します。
  3. 診察をおこない、現在メガネを合わせても良い常態かみます。
  4. ご本人の使用目的、状況などお聞きしメガネを合わせます。
  5. 合わせたメガネで不都合が無いかしばらく掛けて試してもらいます。
  6. 特に不都合が無ければ、両眼の間の距離を測り処方箋をお出しします。
 近視の矯正
近視の矯正には凹レンズを使用します。
見やすいからと過度に度数を上げてメガネを作りますと、眼の疲れの原因となるのみではなく、青少年期では近視の進行を促す原因ともなり注意が必要です。
 遠視の矯正
遠視の矯正には凸レンズを使用します。
弱い遠視の方は若い頃にはよく見えていますので、特にメガネは必要としないことが多いですが、中高年では老眼の進行も合わせ眼の疲れの原因となります。最近なにか眼が疲れ、朝ははっきりしているが夕方になると近くはもちろん遠くもすっきり見えないという場合、遠視が出てきていることがあります。
合わせる眼が持っている遠視の度数程度まで度数を上げてもかまいませんが、通常は掛けられないことが多く、近視と同様実際の度数よりもある程度弱めの度数で処方する場合が多いです。
幼児の強い遠視は、内斜視や弱視の原因となりますので早めの診断と治療のためメガネが必要となります。→斜視・弱視
 乱視の矯正
乱視の矯正には乱視用のレンズを使用します。近視性乱視用、遠視性乱視用それぞれのレンズがあります。
 老眼(老視)の矯正
眼のなかの筋肉が衰えたり、レンズの働きをしている水晶体の弾力性が低下すると近くが見にくくなる老眼となります。近視の方でも中年以降では老眼になります。
老眼の矯正には普通凸レンズを使用しますが、近視の方では近視の度数を下げることにより対処することもあります。
老眼鏡は当然近くが見やすいようにレンズの度数合わせをします。ある程度見える距離に幅をもって合わせますが、遠くは見えません。遠くも近くも見やすくするため遠近両用や、中間距離と近距離に合わせた中近両用のメガネもあります。遠近両用だとデスクワークはいいが、足元が見にくくふらついて危ないようなら階段や高い所での使用は避けたほうがいいでしょう。
 VDT作業と老眼鏡
VDT作業をされる方が遠近両用メガネを作られる場合、パソコンの画面が上方に位置することが多くキーボードははっきり見えるが、画面が見にくく疲れることがあります。遠くを見る必要性や画面の位置を考慮したメガネをつくることが必要です。このことは目線の位置が上方で近くを見る必要があるすべての職種(例えば理髪業など)に当てはまります。