コンタクトレンズの種類


コンタクトレンズの種類は大きく分けてハードレンズとソフトレンズです。
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ハードコンタクトレンズ 形状 : 直径が8mmから9mm台で角膜の大きさ(おおよそ12mm)より小さく、角膜の表面上に乗っかる感じです。まばたきすることによりレンズが上下し、角膜表面の涙の交換をしているため、慣れるまで少し異物感があります。レンズの内側のカーブには多数の設定があり、角膜のカーブに合わせてレンズを選ぶことになります。



角膜上ハードコンタクトレンズ角膜上のハードコンタクトレンズです。
縁の緑色はレンズが合っているか確認のためのお薬です。




耐久性 : 上手に使用すれば3年から4年使用できます。
最近のハードコンタクトレンズは酸素透過性がよくなった分、手入れをしないと汚れやすくなっています。
視力の矯正 : レンズが硬いため、角膜の形を原因とする乱視の影響を受けにくく通常視力の矯正は良好です。
経済性 : 最初の購入費はかかりますが、耐久性が良い分経済性に優れているといえます。通常ある程度は破損や、度数交換の保証はされていますが、保証期間を過ぎての交換は無理ですので、近視が進んでいるような方やよく紛失される場合は逆に不経済となります。
価格 : 酸素透過性能の良し悪しやレンズデザインの差で価格が異なります。同価格帯のレンズでメーカー別の性能には差はありませんが、深夜勤務など不定期に使用する職種の方は、酸素透過性能の良いレンズをお勧めします。


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ソフトコンタクトレンズ

 

ソフトコンタクトレンズ 形状 : 11mmから14mm台で角膜の大きさ(およそ12mm)より大きく、角膜の全体を覆います。厚さが薄いものから、少し厚いものまで色々ありますが、薄いものは張りが弱く、目を大きく開けにくい方は入れにくくやや不向きといえます。検査で眼に合ったカーブと度数を選ぶのはハードレンズと同じです。




ケース内ソフトコンタクトレンズ ケース内のソフトコンタクトレンズ
ソフトレンズの保管は乾燥を防ぐためこのように保存液を入れたケース内で保管します。




耐久性 : 通常のソフトレンズは1年半から2年程度使用できます。徐々に汚れでくもってきたり、変形した場合は交換の時期です。使い捨てのソフトレンズは交換の時期がレンズの種類ごとに決められています。
視力の矯正 : レンズが軟らかいため、角膜の形を原因とする乱視の影響を受けやすく、角膜乱視が強い方には視力が出にくい場合があります。その様な方には乱視用のソフトレンズも作られています。
経済性 : 通常のソフトレンズはハードレンズと比較し、耐久力がないためその分不経済といえます。また、レンズの手入れに要する備品も高くつきます。ハードレンズ同様、ある程度保証はされていますが、保証期間を過ぎての破損交換や度数交換は無理です。使い捨てのソフトレンズは、使用レンズ数が多い分一番不経済ですが、手入れがめんどうな方や、近視が進行している方には合っているといえます。また、交換により新しいレンズとなりますので、安全性も高いといえます。

価格 : 二枚で¥10,000程度から一枚で¥20,000程度するものまで種類や、販売店によって差があります。使い捨てソフトレンズの価格にも差がみられます。ソフトレンズによる眼の障害には重篤なものもありますので、信用のおける店で使う方に合ったソフトレンズを選んでください。
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