青魚の酢醤油煮


近海朝どれの鰯こそ、近年鯛より高いこともままありますが、
小鯵・秋刀魚・ウルメ鰯など、新鮮で安価な青魚は食卓の強い味方。
特に小型のものは、パックにどっさり入ってタダみたいな値段のことも。

これを食べない手はありません。
「小骨が・・・」と仰る向きに、そうなら酢で小骨まで柔らかくしてしまって、
DHA・EPAと一緒に、カルシウムまでそっくり摂取できちゃいます。
小鯵や豆鰯・秋刀魚なら、背骨まで食べられるようになりますよ。

又、酢のおかげで、ちょっと鮮度が下がり気味であっても、
生臭みが消えるのも利点です。


嶋個人推奨食材
京都・三条
 村山醸酢
http://www.digistyle-kyoto.com/
hyakumikai/hyakumi_40.htm
 様々米酢は世にありまして、地酒同様それぞれ個性的な風味を持っています。ですが時には、ちょっとツラいくらいの匂いがあることも。京酢『千鳥酢』は、祇園の料亭が使う酢として有名です。酸っぱさがキツくなく、香りもおとなしめですが、上品にして深い味わいはさすがです。
醤油 長崎県長崎市
チョーコー醤油
http://www.choko.co.jp/
 お醤油も全国いろいろございますが、嶋は同社の『超特撰丸大豆醤油むらさき』をスタンダードとしております。味・香り共に申し分なく、なんと言っても白磁の小皿に注いだときの色艶が美しいです。ちなみに、薄口醤油『超特撰丸大豆醤油うすむらさき』を、色を濃くしたくない煮物に常用しております。
味醂 岐阜県川辺町
白扇酒造http://www.hakusenshuzou.jp/
 これナシでは、嶋のみならず、カタムラ家やマツモト家の味も立ち行かなくなってしまった、正に魔法の調味料。それが『福来純 三年熟成本みりん』です。上品でふくよかな甘味と、そしてなによりも麹由来の立体的・重層的な旨みの素として、天つゆ煮物焼き物からサラダのドレッシングに至るまで、用途は無限です。




調理法
@  まずは青魚の処理から。頭を落として内蔵を抜き、流水でよく洗います。鯵では、ゼイゴ(側線)も落とします。煮るサイズは、小鯵・豆鰯なら丸のままで、秋刀魚なら二つ〜三つに、鯖なら四つくらいにブツ切りにします。
A  鍋にお酒を注ぎ、熱します。火をつけて、アルコールを飛ばします。基本的には、水の代わりの日本酒(日本酒を水代わりに使うと、ご家庭でもカンタンに料亭の味です。これは、今回のレシピのみならず、全ての煮魚にお奨め致します)と醤油と酢の量は等量(1対1対1)ですが、お好みにより加減してください。これに、甘味と旨みを持たせる為に、本味醂を少し足します。煮魚というと薄味が基本ですが、この場合は濃いめに。魚に対する煮汁の量は、「ヒタヒタ」ちょい上くらい。合わせた煮汁が煮え立ってきたら、薄切り生姜をタップリ入れて、魚をぶち込みます。
B  落し蓋を忘れずに(落し蓋をすると、煮汁が少なめでも大丈夫です)。再び煮立ってきたら、火を弱めます。魚に火が通って、骨がそこそこ柔らかくなるまで、そうですね、30分くらい煮ます。ちょっと煮詰まりますので、この時点で塩辛すぎないような濃度の煮汁にしましょう。なーに、何度かやれば、すぐカンは身に付きます。