
雪が消え始めると春は一気にやってくる。いつまでも冬の気分でいると、農作業に追われることになる。まずはジャガイモの植え付けが農作業のウォーミングアップ。次に田へ出て田起こし、そして4月の中旬には苗代へ種もみを播く。久利須は、どの家も古式ゆかしい保温折衷苗代である。
保温折衷苗代

種もみを播いた上にもみがらの燻炭でおおう。その上に油紙をかぶせてなわをはっておさえる。
苗取り
一月あまりたつと苗は充分に育つ。いよいよ田植えである。苗代の苗を抜いて束ねる。
田植え
世間では連休中にすばやく田植えを済ませるが、久利須では5月中旬以降から始まる。しかも、手植えである。枠(わく)とか「ころがし」とか呼ばれる道具で地球(田の表面)にしるしをつけて、一株ずつ植えてゆく。