ヒキガエルの産卵「カエル合戦」
ヒキガエルは春(3月から5月初め頃)、生息場所近くの池(ちょっとした水たまりの場合もある)に集まって産卵を行う。これがいわゆる「カエル合戦」といわれるものである。ヒキガエルは、♂の個体数が♀の個体数を大きく上回り、産卵場所に集まったヒキガエルたちの♂が、数の少ない♀のヒキガエルを奪い合って、その奪い合いに勝った♂がめでたく♀を抱接し産卵が行われるわけである。
「カエル合戦」については、東京八王子にある「真覚寺」の池が有名であるが、最近ではほとんど見られなくなったらしい。
♀のヒキガエルを♂のヒキガエルが背後から抱えるようにして(抱接)産卵を行う。
※ 8mmビデオカメラからの画像
カエル合戦の画像
2000.5.6
卵の成長(いずれの画像も、35mm銀塩カメラで撮影したカラープリントをデジカメにて複写したもの)
産卵直後のヒキガエルのたまご このように水中にとぐろを巻いて多量に産卵されている。
♀の体内から出たときには細いが、水を吸って次第に太くなってくる。
たまごの直径は約2mmほど。このたまごが、直径約1cmくらいのゼリ ー状の透明な管の中にぎっしり詰まっている。管の長さは、1m以上あ
り、その中に1,500から多いときで8,000個くらいのたまごが入っ
ているらしい。
5日目くらいになると、このようにだるまのような形に変形してくる。 そして、ゼリー状の管が破れて外に飛び出してくる。
よく見ると、ひとつひとつが透明な丸い膜に包まれているのが分かる。 6日目でもうこんな小さなオタマジャクシのような形になる。水中の水 草に食いついて縦になってじっとしていることが多い。
体長は約8mm。
7日目。えらがずいぶん発達してきている。体長は約1cm。 水底を泳ぐ。
10日目。体長は約1cm5mmくらいで、もう立派にオタマジャクシの形 をしている。しっぽの部分の上下にヒレ状のものが見える。
このころになると、アカムシなどの餌をよく食べるようになる。
28日目。後ろ足が出ている。この少し後に前足も出てきて、やがて しっぽが短くなって子ガエルになる。
53日目。ヒキガエルの子ガエル。 体長は約7mmほど。体は黒くつやつやして見える。
この状態で、自宅の庭に放してやった。100匹以上はいたと思う。
庭に放してからおよそ1月ほどたったある日の夜、庭先で見つけたヒ キガエルの子ども。体長約2cmに成長していた。
この後、数回庭で見かけたがそれ以来姿が見えない。うまく年を越し
ているだろうか。
春になって、また姿を見かけたらこの続きを加えていきたい。