ようこそ五箇山和紙へ
世界遺産合掌造りで知られる富山県五箇山地方は、源平合戦に敗れた平家落人の隠れ里として、古くから都の文化が伝えられていました。山村の野趣がありながらもどこか雅な雰囲気を持つ『筑子節』や『麦屋節』などの民謡や、手作りの風合いが暖かい五箇山和紙等があります。
その昔、四百年前の江戸時代、五箇山平地域で作った中折紙が、その当時の越中(富山県)を収めていた、加賀百万石二代藩主、前田利長公に贈られたという記録が残っています。
以来、五箇山和紙は加賀藩の手厚い保護を受けながら発展し、良質和紙の産地として今日に至っています。
山里の自然がはぐくんだ都の文化。五箇山和紙は、八尾和紙、蛭谷和紙とともに「越中和紙」の名で国の伝統的工芸品に指定されています。